祖父

母と祖母と連れ立って寿司を食べに行った。ひと月ぶりに酒を飲んだ。クラシック。その一杯と寿司8貫ほどですっかりご機嫌になってしまい、帰りにアイスなんかコンビニで買ったりして外気温はまだまだマイナスだってのにそれを食べてへらへら笑っていたら、ふと大きく息を吐いた瞬間に自分の口臭がかつての祖父が酔っ払った時のそれに酷似していることに気づいた。酷似なんてものじゃなくて全く同一だったと思う。まだ自分が幼児の頃、酔った祖父はよく自分を膝の上だったり横に座らせたがって、その度にあの臭いが漂ってくるから自分はだいたい拒否するか承諾したとしてもぶすくれた顔で時間が経つのを待っていた。その時の臭いが自分の口からしていた。なるほどあれは加齢臭とかではなく寿司の生臭さと酒の臭いとが混ざってああいうものになっていたのか。あれから20年経って初めてわかった。

これを書いている今はだいぶ酔いも覚めたし念入りに歯磨きもしたからもうあの臭いもしない。消えてしまうと、もうどんな臭いだったか全く思い出せない。臭いがした、という記憶は当然あるが、そこに臭いそのものの記憶は存在していない。不思議なことだなあと思う。祖父は一昨年死んだ。

ゲヒンナハナシデタイヘンキョウシュク

下品な話で大変恐縮だが、やはり理想のズリネタを作るためには絵の練習が必要だということだ。

なにもエロ漫画家になる必要はない。全部を描く必要などなく、むしろ断片的でも構わない。文章でも絵でも、少しのきっかけさえあれば、あとは勝手に私の脳が私にとって最高にエロいイメージを作り出してくれる。ただ、そこに行き着くまでの手掛かりを今よりもう少し増やしたい。そういうわけで、絵の練習をしたい。

『枯れ葉』を観てきた。良い映画だった。筋書き自体はそこまで突飛なものではなく、結論だけ抜き出してしまえばハッピーエンドの恋愛ドラマといえる。冒頭、主人公の流すラジオから日本語らしき曲が聞こえたが、なかなかうまく聞き取れなかった。日本語圏外で作られた作品の中に日本語が出てくると、聞き慣れている言葉のはずなのにそうと認識するまで時間がかかる。作中にはラジオがよく出てくるが、そこから流れるニュースは全てロシアのウクライナ侵攻のことだった。主人公である男女二人も生活に困難を抱えているし、上にハッピーエンドと書いたが作中で諸問題が全て解決するわけではない。それでもこの映画には希望があると思った。例えばスーパーであまり良くない待遇で働く主人公の女性が廃棄のパンを持ち帰ろうとしただけでクビになってしまう時、居合わせた同僚もまた自ら辞めると言って店を出る。そこで二人が一瞬笑顔で手を握り合い、それぞれの方向に歩み去っていく、そういう場面。犬がこの上なく可愛かった。耳が大きくて物静かな犬。作中に流れる歌でとても好きなのがあったので、終映後すぐさまサブスクで調べてそれを聴きながら帰った。便利な時代。

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佐藤浩市に会うため北海道から長野へ旅をした話

いつ:2023/7/16(日)〜2023/7/18(火)

どこで:北海道→東京→長野

誰が:①私(このブログを書いている人。20代女性。俳優の佐藤浩市が大好き)②母(①の母親。50代女性)③祖母(①の祖母、②の母親。80代女性)

何を:2泊3日の旅行をした

なぜ:2023/7/17(月・祝)に長野県の八ヶ岳高原音楽堂で行われたライブ「佐藤浩市 役者唄」を鑑賞するため

どのように:北海道→東京は飛行機で、東京→長野は特急あずさを中心に鉄道で

 

2023/7/16(日)北海道→東京

午後の便で新千歳空港から東京へ向かう。f:id:Hadluca_san:20230726205122j:image

空港の本屋にふらっと入ったら出る時にはなぜか文庫本を5冊買っていた。ばか。この記事を書いている時点でさえまだ「タタール人の砂漠」にしか着手できていない。でもこれはかなり面白い。国境の砦に配属された若い将校が、眼前に広がる果てしない砂漠の向こうから敵がやってくることを夢想しながら時間を使い潰していくという筋書き。

東京に住んでいる友人宅に泊めてもらう約束をしていたため、羽田空港で母といったん別れ、私はバスに乗って新宿へ。

新宿に着き、バスを降りる。暑い暑い暑い暑い暑い暑い死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。なんだこの気温。ふざけるんじゃねえよ(頭脳警察)

エアコンの室外機の前に常時立たされているような気分。東京に着いてからここで初めて外気を浴び、あまりに理不尽な気温に激しい怒りを覚える。これはまずいと地下へ逃げる。

友人と新宿で待ち合わせるも、お互い東京にあまり慣れていないのでなかなか会うことができず、あたふたする。

どうにか友人と落ち合い、ひいひい言いながら友人宅へ。夕方なのに全く気温が下がる気配を見せない。徒手空拳では太刀打ちできないと判断し、駅前のコンビニで各々一つずつメロンフラッペを買って飲みながら向かう。これは楽しかった。友人と冷たくて甘い飲み物片手に蒸し暑い夕暮れの東京を歩く、かなり青春映画っぽい。かも。皆さんはどう思いますか?

友人宅に到着。夕食をとり、一緒にドラマを見、夜中に外に出てみて全然まだ暑いじゃん!と言うなど、好きなことを好きなようにやってたいへん楽しい夜を過ごす。

 

2023/7/17(月・祝)

朝。かなり早く起き、新宿へ。友人も一緒に起きてくれて、新宿まで見送りに来てくれる。ありがたい。

新宿駅から特急あずさに乗るのだが、その前にみどりの窓口へ行く。事前にネットで切符を買うとき、色々と間違った買い方をしてしまっていたので、それらを窓口でうまく修正してもらう。ここで友人とは別れる。色々とありがとう。

特急あずさに乗り込む。乗り込む時も、自分が買った座席のある車両からかなり離れた車両に乗り込んでしまい、車内をかなり長いこと歩く。たぶん5両ぶんくらい歩いた。なんか『ブレット・トレイン』にこんな場面があった気がする。

あずさ出発。新宿→立川→八王子→甲府を経て、小淵沢(こぶちざわ)という駅まで乗る。概ね2時間ほどかかる。母と祖母は八王子から乗ってきた。

八王子を過ぎると景色に緑が増えてくる。竹林もたくさんある。北海道には竹林がない(あるところにはあるのかもしれないが、少なくとも私の住んでいる札幌近辺で竹林を見たことはない)からいつ見ても珍しい景色だと思う。森の中にあんな太くてまっすぐで、それでいて樹木とは少し異なる雰囲気の植物が存在しているのは不思議だ。

本州ではありふれていて北海道ではほとんど見かけないものといえば、瓦屋根の家もそうだ。見るたびに、実在するんだあ、すげえ、時代劇みたーい。と思う。あと神社とかお寺の数もめちゃくちゃ多いなと感じる。

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電車に乗っている時、レールの切り替えで車両が動くのに従って自分の体も一瞬予想しない方向にぐっと引っ張られる感覚、あれが割と好き。極小のジェットコースターに乗っている気分。

甲府駅に着く。とくに用事はないのだが、駅のすぐ近くにお城が立っていて驚く。なに城だろうか。甲府の次は竜王という駅らしい。字面が強過ぎてちょっと面白い。

小淵沢駅に到着。

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あずさを降り、ワンマンカーで野辺山駅まで。すごい勢いで山を登っていく。山林の中、鉄路の分だけが切り開かれているので、ネコバスが走ると木々が避けていく時の景色みたいだなと思った。この辺りからおそらく別荘と思われる家をよく見かけるようになる。

途中で吐竜(どりゅう)の滝、という観光名所の案内を見かける。すごい名前だ。吐竜と書いてどりゅう。吐竜・バリモア。

野辺山駅に到着。鉄道の中で最も標高の高い駅だそうで。確かに電車に乗っている時耳がキーンとした。

お世話になる八ヶ岳高原ロッジから送迎バスが来ており、それに乗ってロッジに向かう。景色もたいへんのどかで良いのだが、すぐ近くの窓の内側にでっかい虫(たぶんアブ)が張り付いており、気が気ではない状態で15分ほどを過ごす。

ロッジに到着。でかーい。すごーい。おしゃれー。玄関ホールが広い。チェックイン後部屋に荷物を置き、食堂で昼食。

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ガスパチョ。逆噴射総一郎先生のnoteでしか見たことがない料理、ガスパチョ。ところてんが入ってて美味しかった。

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せっかくだしと開放感のあるテラス席で食べていたら、すぐ近くの木に綺麗な鳥がやってきた。あとで調べたところ、鷽(ウソ)というらしい。かなり写真の撮りやすい位置に陣取った上で、フィフィ、と口笛に似た綺麗な声で何度か鳴いて飛んでいった。ウェルカムサービスだったのかもしれない。

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14時。ライブが行われる八ヶ岳高原音楽堂へ。ここでも音楽堂までバスが出る。至れり尽くせり。

5分もかからず音楽堂に到着。席順はその場で抽選。祖母に引いてもらったところ、なんと前から3列めの席を引いてくれた。ありがとう。

グッズもいくつか売っていた。クリアファイルなどは3月に東京で行われたライブであらかた買っていたのでスルーするが、その隣でCDが売られていた。CDはまだ持ってないけどどうしようかなあと思いつつ近寄ると、ポップに「CDを買うとライブ後に佐藤浩市さん直筆サイン入りポストカードがもらえます」とある。流石にそれは買わざるを得ない。売り子の方が「普段はあまりサインを書かないから貴重ですよ」というようなことを言ってくれる。本当はサイン会してほしいくらいですよ、と(その人が浩市さんに)言ったら「それは勘弁して」と言われた、という話もしてくれた。あと「浩市さん好きなの?」的なことも聞かれた。たぶん横に母親と祖母がいたので、そのどちらかに誘われて来たんじゃないかと思ったのかも。誘ったのは私です。100%私の趣味です。

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ホールに入る。全体的に木でできてる感じ。円形。天井が高く、三角錐状になっている。席につく。結構近い。ドキドキ。

15時。はじまる。

 

佐藤浩市 役者唄」

最初にバックバンドのピアノ、サックス、ギターの方が入ってきて、最後に浩市さん。

衣装は全体的に黒っぽい。黒いハットに黒いシャツ、黒いベスト、黒いズボン。靴はどんな感じだったかちゃんと見れなかったな。とは言っても黒ずくめではなかった。ハットはなんか色んな色の細い紐みたいなのが巻き付けてあるやつで、ベストも背面に蔓草模様みたいな刺繍?が白く一面に広がっていた。ズボンにも同じく白でちょっとした線とか文字が書いてあった。3月のライブでは2公演あって、どちらも結構ふわっとした緩めの衣装を着ていて、ちょっと中性的な印象もあって好きだったのだけど、今回の衣装はそれと比較すると男性らしさが強調されているように思った。身体のラインが見える感じで、すごくかっこよかった。足めっちゃ細かった。

最初は「ONLY MY SONG」「DON'T YOU FEEL LONLELY?」の2曲。これは他のライブでも定番の曲。CDにも収録されている。声の張り方が映画とかドラマの中でセリフを言っている時とは当然異なるので、毎回そこの違いで、あーいいよなあ、と思う。

曲が終わって最初のMC。そもそもなぜ今回のライブが長野かといえば、浩市さんが2003年に「高原へいらっしゃい」というドラマに主演していて、その舞台が長野県・八ヶ岳の高原ホテルだったからで。当時も撮影のために長野まで通っていたけれど、車で2時間半から3時間はかかる、という話で、ちょっとお客さんに話を振るタイミングが発生した。東京より遠くから来てる人いますか?と聞いて手を挙げてもらったりして。それで次に、「この中で自分が一番遠くから来たと思う人いますか?」って振りが来て。あ、私北海道じゃん、とか思ってたら隣にいた祖母に「手ェ挙げな!」と促され、あ、やべ、でもこれ当たったら、え、やべ、と思うまもなく反射で、手を、挙げて、

浩市さん「どちらから?」

私「北海道です」

(会場が少しどよめく)

浩市さん「それはたまたまこっちに旅行に来て、僕のライブがあるって知ったから来てくれたの?」

私「いえ佐藤さんのために来ました」

わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

佐藤浩市と喋っちゃったよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

会話(会話?)はそこで終わったんですけど、もうそのあと10分くらいマジで足がガクガク震えてました。だって、こんなこと、こんなことってないでしょう、ねえ。生涯において、佐藤浩市に話しかけられて答えるなんてことが。しかもそれが2ターンあったっていう。

あとは覚えてるとこ、印象に残ったとこをちまちま書きます。「川向こうのラストデイ」は松田優作が作詞した曲で、「色々あって放送できない」らしい。私は初めて聴いた。今回初めて歌うという曲もあって、井上陽水「傘がない」。これよかったな。「愛の讃歌」もよかったです。これは確か3月のライブの最後に初披露した曲だったと思う。「川向こうの〜」もなんだけど、女性視点でいわゆる女言葉の曲を男性が歌うことによるよさ、ってあるよなあと思う。

これは毎回思うことだけど、ライブやってる時って浩市さんが楽しそうなので見ててこっちも楽しい。映画で役を演じてる時の佐藤浩市って大体かっこいいっていうかあんまし笑わないことが多い気がするので、屈託のない笑顔をみれると、嬉しい。

音楽堂はステージの後ろがガラス張りで、そこから空と森が見える。ライブの日は運よく快晴だったのでとても綺麗だった。今まで見た浩市さんのライブはライブハウスで行われるのが常だったので当然会場を暗くした上でライトをビカビカに当てる演出で、それもすごい好きなんだけど、(映画やドラマではまず見ない光の当たり方をするから)音楽堂ではほぼ自然光に近い中で歌ってるのを見られて、こういうのもいいなあと思った。ただこれだけ明るい中だと暗い歌詞のブルース歌ってもあんまり意味ないね?みたいなことを本人はMCで言ってた。まあそれはそう。

最後の方、時間が余っちゃったらしくてステージの上でメンバーと軽い打ち合わせが始まったのが一番面白かったかもしれない。そんなことあるんだ。

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セトリはこんな感じ。終演後にホールに出たら直筆のが置いてあって、ロッジでもコピーしたやつを持ち帰れるようになってた。これ、誰が書いたんだろうな。祖母は「(佐藤浩市)本人じゃないの?」と言ってた。そうなのか?佐藤浩市がどんな字書くか知らないからわかりませんが…。

16時過ぎ、ライブ終了。しっかりポストカードも貰いロッジに戻る。

 

夕食まで時間があるのでちょっと散策しようやということになる。上述の「高原へいらっしゃい」で主人公が支配人を務める高原ホテル、という設定でロケに使われた建物があり、そこまで徒歩で向かう。基本的に車での移動が想定されているようで歩道はなかったが、まあ全然歩いても苦にはならない距離。f:id:Hadluca_san:20230726210148j:image

「別荘ゾーン」という、日常生活ではなかなか見ることのない言葉。

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八ヶ岳高原ヒュッテ。おしゃれ。残念ながら開館時間を過ぎていたので中には入れなかった。森の中を散策しながらロッジに戻る道を見つけたので、帰りはそちらを歩く。

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苔むした岩。ここの近くでイーブイをレベルアップさせるとリーフィアに進化しそうですね。
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たぶんフキ。だけど北海道に生えてるのとは色合いも形も違う。
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ねじれた木。ツイステッド・木。

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夕食。全部おいしい。肉がやーらかかった。

夕食後も少しロッジの外を歩いてみる。

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ドアノブも凝った作り。(写真は昼に撮ったもの)

夜は少し雲が出ていたが、雲の切れ間から見える星は綺麗だった。

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灯りのついた夜のロッジも昼とはまた印象が違って見える。

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ストーブが焚かれていた。

 

2023/7/18(火)長野→東京→北海道

朝。また結構な早くに起きる。朝食は洋食。卵料理のボリュームがかなりあって朝から満腹になる。

お土産を多少調達し、また送迎バスに乗って野辺山駅へ。

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ありがとう八ヶ岳。楽しかった。またいつか来ます。

野辺山駅で列車を待つ。待つ間、駅前のお土産屋さんをふらついていると道沿いの喫茶店の前に黒猫が寝そべっていた。近づいても逃げない。試しに手を近づけてみると舐めてくれた。猫の舌はざらざらしていた。ところどころ白い毛が混じっていたので老猫だったんだろう。

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野辺山駅。向かいのホームに渡るためには跨線橋ではなく、ホームから地面に降りて線路を横切る仕組み。

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鉄道最高地点を示す柱。行く時には撮れなかったので帰りに狙って撮った。

野辺山から小淵沢へ。また特急あずさに乗る。少し時間があったので小淵沢駅の外観を眺めたりする。

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構内にツバメが何羽かいた。

あずさ出発。新宿に着く。私と母はこのまま羽田空港に向かうが、祖母はまだ東京に用事があったのでここで別れる。

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新宿駅を闊歩するハト。

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ミストで涼むハト。

羽田空港から飛行機で新千歳空港へ。

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機内から見えた富士山。かっこいい。

帰宅。荷解き。佐藤浩市の直筆(直筆!)サイン入りポストカードを夜中まで眺めてニコニコして過ごす。もし浩市さんが47都道府県ぜんぶで役者唄のライブやってくれたら私もそれを追いかけて日本全国を旅できるよなあ、などと馬鹿馬鹿しいことを考えつつ就寝。

おしまい。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』感想

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冒頭の露伴先生くそ怖くて笑った。視聴者は露伴先生の能力とか性格をある程度知ってるけど、あの古物商たちの視点だとマジの怪人だよな。怖いだろうな、いきなり現れて自分達の悪事についてガンガンねちねち詰めてくる人間。

奈々瀬役の女優さんすごい綺麗でドキドキしちゃった。過去編の雰囲気好きです。あれどこでロケしたんだろう。行ってみたい。

泉編集がモリスの絵の裏側に書かれたフランス語のタイトルをさらっと読んだの、めっちゃよくなかったですか?私はあそこがこの映画の中で一番と言ってもいいくらい好きです。泉編集という、決しておバカキャラじゃないけど知識を披露するタイプでもないキャラクターが人並み以上の知識も全然持ってるってことをさりげなく開示されるやつ、自分はそういうのに弱い。泉編集のことますます好きになってしまうよ。

ルーヴル美術館の映像が見れたの、シンプルに嬉しい。いうて実在する作品で出てきたのはモナリザサモトラケのニケくらい?あと金色の廊下?それでも十分すごいというか、邦画でもそんなことできるんだ、と思った。映画というか映像作品の魅力って、行ったことない場所や生まれてない時代の世界を見せてくれるところだと思います。

モナリザって普段からあんな仕切りとかこう、パーテーションみたいなのなんもない状態で展示されてるの?すごくない?人が殺到して大変なことになったりしないのかな。そんなことないのか。

露伴先生が自分にヘブンズドアーして記憶を消すやつ、顔の上半分だけ本になるのちょっとかっこよくてずるいなと思った。他の人は顔全面が本になるから目出し帽かぶったみたいになって毎回カッコ悪いなーと思っていたので、露伴先生だけ仮面ぽくてほんのりかっこいいのずるい。意識を保った状態でヘブンズドアーするにはあれが最適だったのかな。

「人の手に負える美術館じゃあない。そんな気がするよ」
予告でもさんざん聞いたけどやっぱいいなこのセリフ。メインの怪異は黒い絵だけど、露伴先生がこれをつぶやくことで、曇り空を背にしたルーヴルそのものにもある種の不気味さが滲み出てくるようで好きです。泉編集のセリフには笑ったけどね。ある意味で最強のキャラ、泉京香。

ここでスタッフロール入っても良かったんじゃないかなーと個人的には思う。

江戸時代編、蛇足じゃないですか?なげ〜〜〜〜〜〜〜wって内心爆笑しながら見ていた。高橋一生の月代と総髪と乱髪が見れたのは嬉しかったですけど。あと黒い樹液にまみれて妻の遺体と共に死ぬ仁左衛門、あれは迫力があって良かった。それはそれとして、なげ〜〜〜〜〜〜〜。

そんなに…そんなに説明しなくていいよ。地下室の場面でなんとなくの経緯は推察できるし。何かがあって250年経っても消えない負の感情が仁左衛門に生まれて怪異になっちゃったんですね、奈々瀬も現代に生きる人間ではなく仁左衛門および絵と関係した存在だったんですね、ということはうっすら分かるじゃん。そしてルーヴルで仁左衛門の絵も呪いも奈々瀬もみんな燃えて消えた、という結果は映画の中で提示された。それだけで十分だったような気はする。
ホラーにおける怪異の成り立ちに全く興味がないので、江戸時代編でまさにその、奈々瀬と仁左衛門と黒い絵がどうしてそうなったのか、というのを細かく説明されても、ふーんそうですか、かわいそうですね、以上の感情が出てこなかった。
てかあそこまで説明するなら、黒い絵が絡む場面で蜘蛛が出てくる理由も教えてほしかったな。なんで他の虫とかじゃなくて蜘蛛だったんだろう。

あと仁左衛門露伴先生と同じ顔なので、あーそこが先祖なのかな、と思ってたら奈々瀬の実家の姓が岸辺って設定も出てきて、え?どういうこと?と脳内にクエスチョンマークが浮かびまくってしまった。露伴先生は結局どっちの家とつながりがあるんだ。奈々瀬と仁左衛門の間に子供ができた描写あったっけ?なかったよな確か。直接の子孫ではないけどうっすらと縁はあるみたいな感じ?ここらへんよくわかんなかった。どっか自分が聞き逃したか間違って記憶してる部分があるのかも。

こんなもんですかね。全体的にはとても面白かったです。ドラマ版でいうと2話ぶんくらいの尺なのにあまりそれを感じさせない作りだったのもよかった。原作ストックがあとどれくらいあるのかは知らないけど、またドラマも作って欲しいですね。

第35回(2021年10月13日)

こんばんは。

「吸血鬼すぐ死ぬ」の漫画をいっぱい買いました。1巻だけだいぶ前に買ってそのままだったので、今回は2巻から5巻までと、行った本屋に15巻から18巻までしかなかったのでそれも勢いで、あとファンブック。金の使い方が極端。

めちゃくちゃ面白いですね吸死。ハイテンションギャグ大好き。あと絵柄も好き。

ねーあのちょっと、聞いて欲しいんですけど。ここからちょっとネガ寄りな話題なんですけど今日めちゃくちゃへこんだことあったのでここで吐き出させてほしいんですけど。いいですか?いい?ありがとう。

先日バイトに応募して、めでたく受かりまして。恥ずかしながら21歳にして生涯初バイト。で、合格の電話が来たときに細々した連絡事項を伝えられて。バイトするにあたって色々書類が要るから後日送りますと。家に書類届いてから締切までちょっと時間が少ないけどよろしくお願いしますと。で、その書類が届いたのがおととい(11日)。今日(13日)までに必着。つまり届いた日のうちか翌日の朝一に投函しなきゃいけないんですね。で、まあ、まあまあな枚数の書類に様々なことを書き込みました。捺印もたくさんしました。それらを5回くらい確認してから封筒に入れて、封をして、ところでうちに切手ってあったっけ?ない。時刻は午後7時。できれば今日のうちに出して安心してしまいたい。どうするか?コンビニダッシュだ。一応事前に普通郵便料金も調べました。なるほど25g以内は84円、50g以内は94円。重さよくわからんけどまあ、流石に50はいってないでしょ、中身紙だけだし。ああもうこの時点でオチが見える。

そんでコンビニで84円切手1枚だけ買って店の外でベロンと舐めて封筒にはっつけて投函。わーいひと仕事終わり、おやすみ!

そして今日。昨日の日記でも書きましたが、私はそろそろ本腰を入れて勉強をするため図書館に行こうとしておりました。昼食を食べ終えた午後1時、さあ出発だと玄関に目を向けるとおや?郵便受けにおととい投函したはずの封筒によく似たものが差さっているぞ〜〜〜〜〜??????

 

料金不足で返送されてきました、バイト先に出すはずの書類が。今日必着の封筒が。今日の。午後に。自宅のポストに。

 

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あ。

自慢じゃないけど普段あんまこういうポカやらかさないから、たまにやるとす〜ごい落ち込んじゃうんですよね。落ち込むっていうか、なんというか、久々に自分へのデカめの失望がきた。今は回復したけど。

本来はバイト先に電話なりメールなりで謝罪と遅れますって連絡入れるのが筋なんでしょうけどなんかもう全部どうでもよくなっちゃって(これは自分のマジの悪癖です)もうええわいつって過不足ない分の切手貼ってポストに突っ込んでこの問題は終わりということにしました。知らん知らんもう、知らん知らん知らん。実は吸死の漫画も、この出来事があったのでこんな落ち込んだままでやってられっか!という気持ちで買いました。絶対このメンタル回復法間違ってるよなあ。

踊るダメ人間

踊るダメ人間

今もう完全にこれです。それでも生きていかざるを得ない。そんなことがあったのでもう図書館で勉強とかそういう感じじゃなくなったので今日もノルマ未達成です。もう明日から…とか書くのも嫌になってきたな。寝て気持ち切り替えて明日からまた種々の物事をやっていきます。

第34回(2021年10月12日)

こんばんは。今日もノルマ達成ならずでした。ナメてるのか?本当は午前中のうちに図書館で勉強するつもりだったのですが、昨日の晩なぜか寝つきが異様に悪く、朝方の4時くらいまでウーウーいってたのが原因でその日はもう寝ないとやってらんねえ感じになったのでございます。言い訳でございます。明日!明日からはちゃんとする!流石にこれ以上日記で醜態さらしたくない!

そのくせ夕方から友人と会ってパスタとパフェを食いました。まあこれは前々から約束してたことだったのでね、多少の寝不足なんか問題になりませんや。エッヘッヘ。

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パスタ。するめが乗ってる。見かけによらず結構からかった。でもおいしい。

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パフェ。アホほどでかい。穴なしドーナツとアイスが4個ずつ、生クリーム、巨大ソフトクリームが乗っています。写真はソフトを半分ほど食べたら中心に空洞が見えたのがセンター・オブ・ジ・アースみたいだなーと思って撮ったやつ。センター・オブ・ジ・アースあんま詳しくないので見当違いかもしれない。

友人とは、私「ティーンの頃は自分の顔を鏡で見るの嫌いだったんだよねえ」友人「今は?」私「大好き♡」みたいなやりとりをしたりgoogleフォトをスクロールしまくって写真を見せ合うなどして楽しく過ごしました。こういうことだけして暮らしたいな。

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月がめちゃくちゃに黄色くて大きくて綺麗だった。六花亭のお菓子のようですね。

家に帰って一息ついていると、バッグに雪虫がついているのが見えました。雪虫って呼び方は北海道ローカルなんですかね、(あとでWikipediaで調べたら東北地方でも雪虫というようです)秋から初冬ぐらいにかけて出てくるちいこい虫。大雑把にいうとトンボがいなくなる頃にこいつが出てくる感じです。自転車を走らせている時にこいつが顔にピシピシ当たるのを感じるとあー秋、あるいは冬の始まり、と思います。

TRPG楽しみだな〜。ずっとそのことばっかり考えてる。在原くん、生きて帰れるのかな。ワクワクでごぜえますね。ココフォリアの使い方とか予習しておかないとな。

第33回(2021年10月11日)

こんばんは。今日はここから

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ここまでやりました。ノルマ達成ではないですが、一応取り組めはしたので何もできないよりはマシだということにします。明日から図書館とか行こうかな。緊急事態宣言も解除になったことだし。

映画「TOVE/トーベ」を観てきました。面白かった!ああいう雰囲気の映画好きです。騒がしすぎず中だるみもせず、退屈しないで見れた。ムーミンの作者としてのトーベ・ヤンソンというより、一人の人間としての彼女の半生を描く感じでした。ヴィヴィカ役の俳優さんが背高くて綺麗で惚れ惚れしました。ヴィヴィカ、メチャメチャ浮気するやんけとは思いましたが。

終わり方が若干あっさりめというか分かりやすく“未来へ向かう”的な演出が連打されててちょっとウケちゃった。大雑把な記憶語りになりますが、生前には対立していた父親が、トーベの手がけたムーミン作品の記事などをスクラップしていたことを知り涙→晴れた日、アトリエの窓から強い風が吹き込む→トーベが自画像のような絵画に「明日への旅立ち」的なタイトルをつける→トーベ本人のビデオとその後の彼女の人生についてナレーションが流れてエンドロール、って流れだったんですよね。それが悪いとかでは全くないんですけど、あまりにも連続でくるので天丼的な面白みを感じてしまった。おそらく作り手の意図とは違うところを面白がるの、あんまり上品じゃないよなあとは思うんですけどね。

あと、トーベが作中で着てる服がどれも良いデザインだな〜と思いました。特にヴィヴィカの家でのパーティの時に着てたやつ、あれが一番好き。なんていうんでしょう、あの…形はオーバーオールだけどデニム生地じゃないやつ。

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映画のあと、昼ごはん食べるか〜と思って信号待ちしてた時に見かけたカラス。 もんふ という感じの佇まい。

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お昼に食べたパスタです。最近狸小路で映画見たあとによく行くお店で、パスタ一皿で400円から食べれるすげー店です。これも確か550円とかだった。一番高いやつでも1000円はしないはず。狸小路の4丁目にある「しゃべりたい」ってお店です。おすすめです。

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食べ終えて店を出たらまだいた。私がごはん食べてる間もずっと動かなかったんだとしたら最低でも20分はあそこでぼんやりしてたことになるんですけど、何かあったんでしょうかね。疲れてたのかな。

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30分くらい近くの駿河屋をぶらついてからまた見にいったら流石にいなくなってました。

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狸小路の古着屋さんで買ったトレーナーです。いい具合にテロテロとくたびれていて大変良いです。

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ちいこパイロン。かわいいね。でもこの写真だとあんまり大きさが伝わらないな……。