ゲヒンナハナシデタイヘンキョウシュク

下品な話で大変恐縮だが、やはり理想のズリネタを作るためには絵の練習が必要だということだ。

なにもエロ漫画家になる必要はない。全部を描く必要などなく、むしろ断片的でも構わない。文章でも絵でも、少しのきっかけさえあれば、あとは勝手に私の脳が私にとって最高にエロいイメージを作り出してくれる。ただ、そこに行き着くまでの手掛かりを今よりもう少し増やしたい。そういうわけで、絵の練習をしたい。

『枯れ葉』を観てきた。良い映画だった。筋書き自体はそこまで突飛なものではなく、結論だけ抜き出してしまえばハッピーエンドの恋愛ドラマといえる。冒頭、主人公の流すラジオから日本語らしき曲が聞こえたが、なかなかうまく聞き取れなかった。日本語圏外で作られた作品の中に日本語が出てくると、聞き慣れている言葉のはずなのにそうと認識するまで時間がかかる。作中にはラジオがよく出てくるが、そこから流れるニュースは全てロシアのウクライナ侵攻のことだった。主人公である男女二人も生活に困難を抱えているし、上にハッピーエンドと書いたが作中で諸問題が全て解決するわけではない。それでもこの映画には希望があると思った。例えばスーパーであまり良くない待遇で働く主人公の女性が廃棄のパンを持ち帰ろうとしただけでクビになってしまう時、居合わせた同僚もまた自ら辞めると言って店を出る。そこで二人が一瞬笑顔で手を握り合い、それぞれの方向に歩み去っていく、そういう場面。犬がこの上なく可愛かった。耳が大きくて物静かな犬。作中に流れる歌でとても好きなのがあったので、終映後すぐさまサブスクで調べてそれを聴きながら帰った。便利な時代。

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